🩺はじめに
健康診断で「脂肪肝を指摘されたけれど、症状がないから様子見で…」という方は少なくありません。
しかし最近では、脂肪肝が進行して肝硬変や肝臓がんに至るケースが増えており、決して油断できない疾患として注目されています。
脂肪肝は、早い段階で気づき、生活習慣を見直すことで改善が期待できる病気です。
今回は脂肪肝のリスクと注意点についてお話しします。
脂肪肝とは?進行するとどうなるのか 🫀
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰にたまった状態をいいます。
アルコールが原因の場合もありますが、近年増えているのはお酒をあまり飲まない方に起こる脂肪肝で、現在はMASLD(代謝異常関連脂肪性肝疾患)と呼ばれています。
この脂肪肝の一部は、肝臓に炎症や線維化を起こすMASH(代謝異常関連脂肪性肝炎)へと進行します。
MASHになると、肝硬変や肝臓がんに進む可能性があることがわかっており、静かに進行するのが特徴です。
自覚症状がほとんどないまま進むことも多く、「気づいたときには進行していた」というケースもあります。
脂肪肝の検査はつらくありません 🔍
「検査が大変そうで心配…」という声をよく聞きますが、
脂肪肝が心配な方は、腹部超音波(エコー)検査で調べることができます。
腹部超音波検査は
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痛みがなく
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体への負担も少なく
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短時間で行える
検査です。
健診で脂肪肝を指摘された方や、血液検査で肝機能異常がある方は、早めに確認しておくと安心です。
治療の基本は「生活習慣の改善」です 🍽️🚶♂️
脂肪肝の治療で最も大切なのは、普段の生活習慣を見直すことです。
特に重要なのは、次の3つです。
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食生活の改善
脂っこい食事や甘い飲み物、間食の摂りすぎには注意しましょう。栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。 -
運動習慣
ウォーキングなどの有酸素運動・筋力トレーニングを、無理のない範囲で続けることがおすすめです。 -
体重コントロール
少しの体重減少でも、肝臓の脂肪が減ることが知られています。急激な減量ではなく、ゆっくりと続けていきましょう。
特別な治療よりも、日々の積み重ねが肝臓を守ります。
生活習慣病がある方は特に注意が必要です ⚠️
脂肪肝は、
脂質異常症(特に高中性脂肪血症)・糖尿病・高血圧
といった生活習慣病と深く関係しています。
これらを合併している場合、脂肪肝がMASHへ進行しやすいことが知られており、早めの治療と管理が重要です。
「毎年健診で同じことを言われている」という方こそ、注意が必要です。
まとめ:早めの気づきが、将来の肝臓を守ります 🌱
脂肪肝は、放置すると肝硬変や肝臓がんにつながる可能性がある病気ですが、
一方で、早期に気づき、生活習慣を整えることで進行を防ぐことができる病気でもあります。
健診で脂肪肝を指摘された方、生活習慣病をお持ちの方は、
「症状がない今こそ」一度、腹部超音波検査などで確認してみましょう。
気になることがあれば、早めに医療機関へご相談ください。
当院では、腹部超音波検査などを用いて脂肪肝の評価を行っています。
午後の時間帯は比較的ゆったり受診できることが多く、お仕事の合間や午後休の方にも受診しやすい体制です。
大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


