健康診断で「腎機能が低下しています」「尿に異常があります」と言われて、不安に感じたことはありませんか?
大府市でも、健診結果をきっかけに受診される方が増えています。
しかし、「症状がないから大丈夫」とそのままにしてしまう方も少なくありません。
今回は、腎機能異常や尿検査の異常を指摘されたときの考え方についてお話しします。
🧠 腎臓の働きとは?
腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する重要な臓器です。
そのほかにも、
・体内の水分バランスの調整
・血圧の調整
・電解質(ナトリウムやカリウム)の管理
など、体のバランスを保つ役割を担っています。
⚠️ 健診でよく指摘される異常
健康診断では、主に次のような項目がチェックされます。
・eGFR低下(腎機能の低下)
・クレアチニン高値
・尿たんぱく
・尿潜血
これらの異常は、慢性腎臓病(CKD)のサインである可能性があります。
また、日本では自覚症状のない潜在的なCKDの方が多くいるといわれています。
症状がなくても、将来の腎機能低下を防ぐために、早い段階からの管理や治療が必要になることもあります。
ただし、1回の検査だけでは一時的な変化のこともあり、
継続して異常があるかどうかを確認することが大切です。
🌿 放置するとどうなる?
腎臓の病気は、初期にはほとんど症状がありません。
そのため、気づかないうちに進行し、
・むくみ
・だるさ
・貧血
・最終的には透析が必要になる
といった状態になることもあります。
また、腎機能の低下は、心臓や血管の病気とも関係があると考えられています。
🌱 日常生活で気をつけること
腎臓を守るためには、生活習慣も重要です。
・塩分を控える
・血圧をしっかり管理する
・血糖値の管理(糖尿病がある方)
・十分な水分摂取(※医師の指示に従う)
などが基本になります。
また、市販の痛み止め(NSAIDs)を頻繁に使用している方は、腎臓への影響にも注意が必要です。
🏥 受診の目安
健診で異常を指摘された場合は、
・数値の再確認
・尿検査の再検査
・必要に応じた追加検査
を行うことが大切です。
特に、
・異常が繰り返し指摘されている
・数値が悪化している
・高血圧や糖尿病がある
といった場合は、早めの受診をおすすめします。
🌷 まとめ
腎機能や尿の異常は、症状がないまま進行することが多い大切なサインです。
症状がなくても、将来の腎臓を守るために早めの対応が重要です。
「様子をみよう」と自己判断せず、まずは状態を正しく確認しましょう。
気になる健診結果がある場合は、お気軽にご相談ください。
地域のかかりつけ医として、皆さまの健康管理をサポートしてまいります。
大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


