― ドキドキする、脈が飛ぶ…その動悸、一度確認してみませんか? ―
「突然、心臓がドキドキすることがある」
「じっとしているのに脈が速くなる」
「ときどき脈が飛ぶような感じがする」
このような「動悸」を経験したことがある方は少なくありません。
動悸は、緊張や運動、疲労などでも起こる身近な症状です。一方で、不整脈や心臓の病気、貧血、甲状腺の病気などが原因となっていることもあります。
特に40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれて、「以前はなかった動悸が最近気になる」という方も増えてきます。
今回は、動悸の主な原因と、どのような場合に病院を受診した方がよいのかについて、分かりやすくご紹介します。
💗 そもそも「動悸」とは?
動悸とは、自分の心臓の拍動を普段より強く意識する状態です。
感じ方は人によって異なり、
「ドキドキする」
「心臓がバクバクする」
「脈が速い」
「脈が飛ぶ」
「一瞬、心臓が止まったように感じる」
など、さまざまな表現をされます。
動悸があるからといって、必ず心臓に重大な病気があるわけではありません。
しかし、動悸の感じ方だけで原因を判断することは難しいため、繰り返す場合には一度原因を確認することが大切です。
🤔 動悸にはどのような原因があるのでしょうか?
動悸の原因は一つではありません。
例えば、
- 運動
- 緊張やストレス
- 睡眠不足
- 疲労
- カフェインやアルコールの摂取
- 発熱
- 貧血
- 甲状腺機能の異常
- 不整脈
- 心臓の病気
などがあります。
「心臓がドキドキする=すべて心臓病」というわけではなく、心臓以外の病気が原因となっていることもあります。
そのため、症状や脈の状態だけでなく、必要に応じて心電図や血液検査などを行い、原因を考えていきます。
⚡ 「脈が飛ぶ」感じは不整脈かもしれません
「トク、トク、トク……ドン」
というように、脈が一瞬飛んだり、強く打ったりする感覚を訴える方もいらっしゃいます。
こうした症状の原因の一つが「期外収縮」という不整脈です。
期外収縮は健康な方にもみられることがあり、必ずしも治療が必要とは限りません。
疲労や睡眠不足、ストレス、飲酒、カフェインなどをきっかけに増えることもあります。
ただし、症状が頻繁に起こる場合や、他の症状を伴う場合には、心電図などで確認しておくことをおすすめします。
❤️🩹 年齢とともに注意したい「心房細動」
40代以降、特に年齢を重ねるにつれて注意したい不整脈の一つに心房細動があります。
心房細動では、
「脈がバラバラする」
「急に心臓がドキドキする」
「息切れする」
「何となく胸が苦しい」
などの症状がみられることがあります。
一方で、ほとんど症状がなく、健康診断の心電図や血圧測定などをきっかけに見つかる方もいます。
心房細動で重要なのは、単に動悸を起こすだけではなく、心臓の中に血栓ができ、それが脳へ流れることで脳梗塞を起こすことがある点です。
そのため、心房細動が見つかった場合には、年齢や高血圧、糖尿病などを考慮しながら、脳梗塞を予防する治療が必要かどうかを判断します。
🩺 動悸があるとき、どんな検査をするのでしょうか?
動悸で受診された場合、まず、
- いつから症状があるのか
- どのくらい続くのか
- 突然始まるのか
- 運動中か安静時か
- 脈が速いのか、不規則なのか
- 胸痛や息切れを伴うのか
などを確認します。
そのうえで必要に応じて、心電図検査や血液検査などを行います。
ただし、不整脈の中には時々しか起こらないものもあります。
診察室に来たときには動悸が治まっていて、通常の心電図では異常が見つからないこともあります。
そのような場合には、症状の頻度などに応じて、長時間心電図を記録する検査などが必要になることもあります。
🫀 心エコーで分かることもあります
動悸の原因を調べる際、必要に応じて**心エコー(心臓超音波検査)**を行うことがあります。
心エコーは、超音波を使って心臓の動きや構造を観察する検査です。
例えば、
- 心臓の大きさ
- 心臓の収縮する力
- 心臓の壁の動き
- 心臓の弁の状態
などを確認することができます。
痛みや放射線被ばくのない検査で、心電図とは異なる角度から心臓の状態を確認できます。
村瀬医院でも心エコー検査を行っています。
診察の結果、必要と判断した方には心エコーを含めた検査を行い、動悸の原因となる心臓の病気がないか確認します。
📱 動悸が起きたときに確認してほしいこと
動悸は、病院を受診したときには治まっていることがよくあります。
そのため、症状が出たときの状況を覚えておくと診断の手がかりになります。
可能であれば、
「何時ごろ起こったか」
「何をしていたときか」
「何分くらい続いたか」
「脈は速かったか」
「規則正しかったか、バラバラだったか」
「胸痛や息切れ、めまいがなかったか」
などを記録しておきましょう。
家庭用血圧計で血圧や脈拍を測れた場合には、その数値も参考になります。
スマートウォッチなどで心拍数や心電図を記録できた場合には、その記録が診療の参考になることもあります。
⚠️ こんな動悸は早めに受診しましょう
動悸だけで、すぐに重大な病気を心配する必要はありません。
ただし、
- 動悸を何度も繰り返す
- 最近になって動悸が増えてきた
- 安静にしていても脈が速い
- 脈が不規則に感じる
- 動悸とともに息切れがある
- めまいやふらつきを伴う
- 運動すると動悸が強くなる
といった場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
特に、高血圧、糖尿病、心臓病などがある方や、以前に不整脈を指摘されたことがある方は、症状を放置しないようにしましょう。
🚑 胸痛や失神を伴う場合は緊急性があることも
動悸に加えて、
- 強い胸の痛み・圧迫感
- 強い息苦しさ
- 意識を失う、または失いそうになる
- 冷や汗を伴う
- 顔色が明らかに悪い
- 症状が強く改善しない
などがある場合には、緊急性の高い心臓病や重い不整脈などの可能性があります。
このような場合は通常の外来受診を待たず、救急要請を含めた速やかな対応が必要になることがあります。
🏥 「動悸くらいで病院へ行っていいの?」と思っている方へ
動悸は受診するべきか迷いやすい症状の一つです。
「もう治まったから大丈夫かな」
「たまにしか起こらないから病院へ行くほどではないかな」
と思う方も多いでしょう。
一時的な緊張や疲労による動悸もありますが、症状だけで不整脈かどうかを判断することはできません。
特に、最近になって動悸を感じるようになった方、何度も繰り返している方、脈がバラバラに感じる方は、一度確認しておくことをおすすめします。
村瀬医院では、動悸や不整脈についてのご相談、心電図検査、必要に応じた心エコー検査などを行っています。
さらに専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、適切な高次医療機関への紹介・受診手配を行います。
普段当院に通院されていない方や、初めて受診される方でもご相談いただけます。
🌷 まとめ
動悸には、疲労やストレス、睡眠不足などによるものから、不整脈や心臓の病気、貧血、甲状腺の病気など、さまざまな原因があります。
多くの場合、動悸があるからといって重大な病気があるわけではありません。
しかし、
「最近よくドキドキする」
「脈が飛ぶようになった」
「脈がバラバラする」
「息切れやめまいもある」
という場合には、「年齢のせい」「疲れているだけ」と決めつけず、一度原因を確認しておきましょう。
心臓の病気は、自覚症状が軽いうちに見つかることもあります。
「この程度の動悸で受診していいのかな?」という段階でも構いません。
気になる動悸が続く場合には、早めに医療機関へご相談ください。
大府市中央町の内科・小児科・消化器内科 村瀬医院
大府市中央町2-100
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


