🏃♀️ なぜ運動が体重減少・生活習慣病に大切なのか― 無理なく続ける運動療法シリーズ① ―
🌸 はじめに
健康診断で「体重が増えていますね」「血糖値や血圧が少し高めです」と言われ、気になっている方も多いのではないでしょうか。
体重増加や生活習慣病は、日々の生活の積み重ねが大きく影響します。その中でも「運動」は、薬に頼る前からできる大切な対策の一つです。
このシリーズでは、無理なく続けられる運動療法について、わかりやすくお伝えしていきます。
💡 運動療法とは?
運動療法とは、病気の治療や予防を目的として、計画的に体を動かすことを指します。
「運動=ダイエットのための激しいトレーニング」というイメージを持たれる方もいますが、実際には強い運動をする必要はありません。
適度な運動を続けることで、体はエネルギーを使いやすくなり、体重の増加を防ぎやすくなります。また、筋肉を動かすことで血糖が消費され、血圧や脂質の改善にも良い影響があると知られています。
生活習慣病は、症状が出にくいまま進行することが多い病気です。そのため、薬による治療と同時に、あるいは治療前の段階から、運動療法を取り入れることがとても大切になります。
🍽️ なぜ「食事だけ」では不十分なのか
体重を減らそうとすると、まず食事量を減らすことを考える方が多いと思います。
もちろん食事は重要ですが、食事制限だけに頼ると、筋肉まで減ってしまうことがあります。
筋肉は、何もしていなくてもエネルギーを消費する大切な組織です。筋肉が減ると基礎代謝が下がり、「以前より太りやすく、痩せにくい体」になってしまいます。
運動を取り入れることで、筋肉を保ちながら体重を管理しやすくなり、リバウンドの予防にもつながります。
特に中高年以降は、年齢とともに筋肉量が自然に減っていくため、意識して体を動かすことが重要です。
🚶♂️ 運動は「続けられること」が一番大切
運動療法で最も大切なのは、無理なく続けることです。
最初から毎日長時間運動をしたり、きつい運動を選んだりすると、体を痛めたり、途中でやめてしまう原因になります。
「少し息が弾むくらい」「会話ができる程度」の運動を、できる日から始めてみましょう。
ウォーキングや軽い体操など、日常生活に取り入れやすい運動でも、続けることで十分な効果が期待できます。
このシリーズでは、体重管理や生活習慣病の予防・改善に役立つ、具体的な運動の方法やコツを順番にご紹介していきます。
🩺 まとめ・受診の目安
運動は、体重を減らすためだけでなく、血糖値や血圧、脂質の改善にも役立つ大切な治療の一つです。
大切なのは、無理をせず、自分のペースで続けることです。
持病のある方や、運動中に動悸・息切れ・胸の痛みなどを感じる場合は、無理をせず医療機関にご相談ください。
次回は、体重を減らすための有酸素運動について、具体的にお話しします。
大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


