🌱 無理なダイエットより、「少し体重を減らす」ことの大切さ
健診で「体重を少し減らしましょう」「食事や運動に気をつけましょう」と言われた経験のある方は多いのではないでしょうか。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病があっても、「今すぐ困っていないから」「そこまで本気でやらなくても…」と、減量にあまり気が向かない方も少なくありません。
今回は、なぜ“少しの減量”が体にとって大切なのか、そして減量によって得られるメリットについて、できるだけわかりやすくお話しします。
🩺 生活習慣病と体重の深い関係
体重が増え、特にお腹まわりに脂肪がついてくると、血圧・血糖・コレステロールが上がりやすくなります。
これは、脂肪組織から分泌される物質が、血管やインスリンの働きに悪影響を及ぼすためと考えられています。
ここで大切なのは、「標準体重まで一気に減らさなければいけない」という話ではないということです。
実は、今の体重から3〜5%程度減らすだけでも、血圧や血糖、脂質の数値が改善することが多いと報告されています。
たとえば体重80kgの方であれば、まずは2〜4kg程度。
この“少しの変化”が、将来の心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などのリスクを下げる大切な一歩になります。
😊 減量で得られる「数値以外のうれしいメリット」
減量のメリットは、検査の数値がよくなることだけではありません。
・階段や坂道が楽になる
・息切れしにくくなる
・膝や腰の負担が減る
・いびきが減り、睡眠の質がよくなる
・疲れにくくなる
このように、日常生活の「ちょっとしたつらさ」が軽くなる方が多くいらっしゃいます。
さらに、体重が少し減ることで、
・お腹まわりがすっきりする
・服のサイズに余裕が出る
・鏡に映る自分の印象が変わる
など、見た目の変化を実感される方も少なくありません。
「若い頃の体型に戻る」といった大きな変化でなくても、
「前より動きやすそうに見える」「顔つきがすっきりした」と周囲から言われることが、
次の健康行動への前向きなきっかけになることもあります。
また、体重が少し減ることで、
・薬を増やさずにすむ
・将来的に薬を減らせる可能性が出てくる
といったメリットも期待できます。
🚶♂️ 頑張りすぎないことが、いちばん大切です
減量というと、「厳しい食事制限」や「きつい運動」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、無理な方法は長続きせず、途中でやめてしまうことも少なくありません。
大切なのは、頑張りすぎないことです。
・間食を少し減らす
・夜遅い食事を控える
・今より10分多く体を動かす
こうした**「できそうなことを一つ」**から始めるだけでも、体は少しずつ変わっていきます。
続けられることこそが、いちばんの近道です。
🌸 まとめ:減量は「これからの人生」を楽にするために
減量は、「見た目のため」だけでも、「我慢するため」でもありません。
これから先の人生を、少し楽に、安心して過ごすための手段です。
大きな目標を立てる必要はありません。
まずは体重の3〜5%減を目標に、できることを少しずつ続けていきましょう。
「何から始めたらいいかわからない」「一人では不安」というときは、医師に相談しながら進めることも大切です。
無理のない方法を、一緒に考えていきましょうね。
愛知県大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


