健康診断で指摘されて不安になっていませんか? 🩺
健康診断や人間ドックで「コレステロールが高めですね」と言われ、気になっている方も多いのではないでしょうか。自覚症状がほとんどないため、「今すぐ治療が必要なのか」「様子を見ても大丈夫なのか」と迷われることも少なくありません。
まずは、コレステロールについて正しく知ることが大切です。
コレステロールとはどんなもの? 🧬
コレステロールは、細胞やホルモンの材料になる、体にとって必要な成分です。しかし、増えすぎると血管の内側にたまりやすくなります。
特に**LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)**が高い状態が続くと、動脈硬化が進み、将来的に心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まると考えられています。
「高め」と言われたら、すぐ治療が必要? 🤔
「コレステロールが高い=すぐに薬が必要」というわけではありません。数値の高さだけでなく、年齢、血圧や血糖値、喫煙の有無、これまでの病気などを総合的に見て判断します。
多くの場合は、まず生活習慣の見直しから始めることが勧められます。
食事で気をつけたいポイント 🥗
食事はコレステロール改善の大切なポイントです。
脂っこい料理や甘いお菓子を控えめにし、野菜、魚、大豆製品を意識して取り入れましょう。
揚げ物を減らし、「焼く・蒸す・煮る」といった調理法に変えるだけでも、体への負担は軽くなります。食べすぎや夜遅い食事にも注意したいですね。
運動と生活習慣も大切です 🚶♂️
適度な運動も、コレステロールを改善する助けになります。激しい運動でなくても、ウォーキングなどを無理のない範囲で続けることが大切です。
また、睡眠不足やストレスが数値に影響することもあります。忙しい毎日の中でも、休養を意識することが健康につながります。
薬物治療が必要になるのはどんなとき? 💊
生活習慣の改善を行っても数値が十分に下がらない場合や、動脈硬化のリスクが高いと判断される場合には、薬物治療を検討することがあります。
コレステロールを下げるお薬は、血管への負担を減らし、将来の心筋梗塞や脳梗塞を予防する目的で使われます。医師が患者さん一人ひとりの体の状態やリスクを考慮しながら、必要性を判断します。
薬を始めることに不安を感じる方も多いですが、定期的に数値を確認しながら、安全に治療を進めていくことが大切です。
放置せず、相談することが安心につながります 🌱
コレステロールは、日々の生活習慣や治療の積み重ねで、少しずつ改善を目指していくものです。「高め」と言われたことを、体からの大切なサインと受け止めてみましょう。
数値について不安がある方や、生活改善や薬について迷っている方は、どうぞお気軽に医師にご相談ください。村瀬医院では、それぞれの生活に合った無理のない方法を一緒に考えていきます。
大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


