冬に流行しやすい感染症に注意しましょう
〜インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症についても〜
冬の寒さが本格的になるこの時期は、空気が乾燥し、室内で過ごす時間が長くなるため、さまざまな感染症が流行しやすくなります。大府市でも毎年、発熱や咳、のどの痛みなどの症状で受診される方が増えてくる時期です。ご自身だけでなく、ご家族の体調管理にも注意して過ごしたいですね。
冬に特に注意したい感染症として、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、かぜ(上気道感染症)、感染性胃腸炎などがあります。
インフルエンザは、急な高熱、強いだるさ、関節や筋肉の痛みが特徴で、流行期には短期間で周囲に広がりやすい感染症です。一方、新型コロナウイルス感染症は、発熱や咳、のどの痛みに加え、味覚・嗅覚の異常、全身の倦怠感など、症状に個人差があることが知られています。
インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、症状だけでの見分けが難しいことも多く、「ただの風邪かな」と思っていても注意が必要です。発熱が続く場合や、周囲に感染症の流行がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
感染予防の基本は、手洗い・うがいを丁寧に行うことです。外出後や食事前には石けんでしっかり手を洗い、室内では加湿を心がけましょう。人混みではマスクの着用も有効です。また、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、体の抵抗力を保つことも大切です。
発熱、咳、のどの痛み、強いだるさなどの症状があるときは、無理をせず安静に過ごしてください。特に小さなお子さん、ご高齢の方、持病のある方は、症状が重くなる前に相談することが大切です。
冬の感染症は、日頃のちょっとした心がけで予防できることも多くあります。体調の変化を見逃さず、心配な症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。元気に冬を乗り切っていきましょう。
大府市中央町の内科・消化器内科 村瀬医院
医師 村瀬和敏(総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医)


