お腹の中をリアルタイムで見られる検査 〜腹部超音波検査とは〜
皆さんは「腹部超音波検査(腹部エコー)」をご存知ですか?
人間ドックや健康診断で一度は受けたことがあるという方も多いかもしれません。
腹部エコーは、お腹の中の臓器をリアルタイムで見られる、とても便利で体に優しい検査です。今回はその特徴や、検査でわかること、受ける際のポイントなどを解説します。
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腹部エコーでわかること
腹部エコーでは、以下のような臓器の状態を確認することができます:
- 肝臓:脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍など
- 胆のう:胆石、ポリープ、胆のう炎など
- 膵臓(すいぞう):膵のう胞、膵炎、膵がんなど
- 腎臓:腎のう胞、結石、水腎症など
- 脾臓(ひぞう)や大動脈:脾腫、大動脈瘤など
- 膀胱・前立腺(男性)・子宮・卵巣(女性)も観察できます
- 一部胃や腸管も見ることができます。虫垂炎の有無も確認できます
これらの臓器を痛みなく、放射線被ばくもなく、安全にチェックできるのがエコーの最大のメリットです。
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どんなときに受けるの?
腹部エコーは、以下のような症状や検査異常があるときに行うことが多いです。
- 健診で肝機能異常(ASTやALTの上昇)が見つかった
- お腹に違和感や痛みがある
- 食後に胃のあたりが張る・気持ち悪い
- 尿検査で異常があった
- 糖尿病や高脂血症のある方(脂肪肝の評価)
- 胆石や腎結石のフォローアップ など
また、症状がなくても年に一度の健康チェックとして受けることをおすすめしています。特に生活習慣病がある方は、内臓脂肪や脂肪肝の進行を見逃さないために定期検査が有効です。
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検査の流れと注意点
- 検査時間は10〜15分程度
- お腹にゼリーを塗って、プローブという機械を当てながら観察します
- 痛みはなく、苦痛もほとんどありません
- できれば朝食は抜いてお越しください(絶食の方が胆のうなどが見えやすくなります)
※服装はお腹を出しやすいゆったりした服がおすすめです。
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最後に
腹部エコーは、手軽でありながら意外な病気の早期発見につながる検査です。
特に脂肪肝や胆石、膵臓の異常などは自覚症状が出にくいため、定期的なチェックが大切です。
気になる症状がある方はもちろん、健康管理の一環としてもご相談ください。
当院では刈谷豊田総合病院などで豊富な経験をもった技師が腹部エコーを担当しています。大病院と遜色ない検査が受けられます。
当院では腹部エコーはご予約不要で実施可能です。お気軽にお声かけください。